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取材の現場から③
企業変革を成功に導く「チェンジマネジメント」

大手外資系コンサルティングファームで人事・組織関連の支援サービスを提供しているチームに取材をしました。そこで話題になったのが、「チェンジマネジメント」という管理手法。

チェンジマネジメントとは、「組織を『現状』から『目指す状態』へと移行させ、期待するベネフィットを達成するための変革推進手法」であると、日本チェンジマネジメント協会のWebサイトでは紹介されています。

要するに、企業が何らかの改革プロジェクトを実行するとき、その影響を受ける社員の意識や心構えを高め、改革がよりスムーズに進むよう環境を整えるための方法論です。「人や組織に着目した変革促進の手法」と言ってもいいでしょう。

DXや業務プロセス変革など、時代はまさに変革ばやり。変革、変革、変革と会社から言われ続けるなかで、日常の仕事に追われながら新しい仕組みを導入したり、それに慣れたりするのに社員はみな四苦八苦。ただでさえ変革に抵抗勢力はつきものなのに、やる気ある社員までもが「変革疲れ」ではプロジェクトは前に進みません。

そこで、あらゆる階層の人たちと対話を重ねながら障壁を乗り越え、変革に対する社員のエンゲージメントやモチベーションを高めるための手法として開発されたのが、チェンジマネジメントなのだそうです。

確かに、どんなに立派な変革もシステムも、それに向き合う人たちの理解が得られなければ動きません。最後はやっぱり「人」ということでしょう。

日本ではまだ馴染みのないチェンジマネジメントですが、欧米ではスタンダードなマネジメント手法の一つであり、多くのグローバル企業で導入が進んでいます。