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Education for SDGs vol.1
SDGsの土台は幼児期から!

政府は今、SDGsの担い手として
「次世代のエンパワーメント」に力を入れています。
それにともなって、学校だけでなく“保育”の現場でも
子どもに対する「SDGs教育」が広がっているのだとか。

……といっても、まだまだ自分のことに一生懸命な幼児たち。
先生は「持続可能な開発目標(SDGs)」について
どんなふうに伝えているのでしょうか?

群馬県の「認定こども園たちばな」では毎月の誕生会で
先生がSDGsに関連した出し物を行っています。
例えば【目標10:人や国の不平等をなくそう】がテーマの月は
国旗あてクイズを行い、地球儀を見ながら
世界には肌や髪、目の色が違う人がいることを伝えました。

栃木県の「ふじおか幼稚園」では、「だれひとり取り残さない」という
SDGsの理念を子どもたちと実現するため、
●絵本の読み聞かせの後に登場人物の気持ちを考える
●お友だちとけんかしたときに自分と相手の気持ちの両方を聞く
など、先生が意識的に
「自分以外のだれかのことを考えること」を促しています。

都内で保育園を運営する「アソシエ・インターナショナル」では
SDGsのゴールについて学べる絵本を選んで読み聞かせ、
就学を前に理解力が育ってきた子どもたちには
「なぜSDGsが大切なのか」を学ぶワークショップを日常的に開催。
終了後には学んだゴールのマークが大きく描かれた
“にんていしょう”を配るのだとか。
園内の本棚に並ぶ絵本にも関連するSDGsのマークを貼るほか、
工作用廃材を集めるリサイクルボックスの設置、
野菜の栽培や収穫などを通じて、環境教育も行っています。

自分からお友だちへ、日本から海外へ
お皿の上に並ぶ料理から食材が育つ大地へ、
どの取り組みも、いつも見ている世界の少し先へと想像をふくらませ、
思いやる機会を作っているようです。

***

さかのぼること数十年前……
私にも幼児期がありました。
当時を思い返そうとしても正直、
ほとんど記憶がとんでしまっているのが悲しいところ(涙)。

でも、人の脳の大きさは6歳までに約9割完成し、
それにともなって知能も発達するという研究結果もあり、
幼児期の学びが大切と言われる所以です。

小さな子どもたちにとって今は
社会問題について深く理解することが難しくても、
先生やお友だちと過ごすなかで
「他者をいたわる」「違いを受け入れる」
そんな姿勢を身に付けることで
SDGsに対する土台ができあがるのかもしれません。

(スタッフT)